このブログは実際に当施設にお越しになられている方の内容をもとに作成しております。
心が動かなくなった日々
「もう働けないかもしれない──」
それは突然のことでした。私は20代後半、事務職としてフルタイムで働いていました。パソコンの前に座って、毎日山のような資料をさばく日々。気づけば、時計の針はいつも終業時間を回っていました。
最初は「誰でも大変な時期はある」と思っていました。
でも、少しずつ、確実に、心がすり減っていくのを感じていたのです。
納期に追われ、確認ミスを叱られ、職場の空気を読んで言葉を飲み込む日々。
“いつも笑顔でいなきゃ”“できない自分はダメだ”
そんな思いが頭の中をぐるぐると回り、夜も眠れなくなっていきました。
やがて、朝、布団から起き上がれなくなりました。
玄関のドアの前に立つと、動悸がして涙があふれ出す。
気づけば、会社には行けなくなっていました。
外に出ることすら怖かった
退職後、半年以上、私は家に引きこもっていました。
家族と顔を合わせるのもつらくて、食事も自室にこもったまま。スーパーに行っても、知り合いと目が合うのが怖くて、買い物かごをそのまま置いて帰ったこともありました。
「このままじゃ、ダメなのは分かってる」「でも、どうしたらいいのか分からない」そんなジレンマが心を締め付けていました。
診断は「中度のうつ状態」。心療内科でそう告げられたとき、不思議と少しホッとしたのを覚えています。
「ああ、やっぱり私は壊れてたんだ」でも、診断書があっても、未来が見えたわけではありませんでした。
きっかけは、母の一言
そんなある日、母がふと見せてきたスマートフォンの画面に、「名張市 静かに通える B型事業所」の文字がありました。
「週に数回、短時間だけでも通える場所があるみたいよ。静かに過ごせて、人と話すのが苦手でも大丈夫って書いてあるよ。」
それが、ステップアップのブログ記事でした。
“人と話さなくてもいい”
“自分のペースで通える”
“ITスキルを活かせる作業内容”
その言葉に、ほんの少しだけ、心が動いたのを感じました。
「見学だけでも、行ってみようかな」
私は、Instagramを通じて1通のDMを送りました。
ステップアップとの出会い
初めてステップアップを訪れた日。正直、緊張でいっぱいでした。
玄関の前で何度も深呼吸して、やっとの思いで足を踏み入れたとき…驚いたのは、誰も無理に話しかけてこなかったこと。
施設内は静かで、落ち着いた空気が流れていました。
パソコンの画面に向かって、それぞれの作業に集中している利用者さんたち。まるで、“ここでは、自分の存在をそのまま認めてもらえる”ような、そんな空気感がありました。
スタッフの方も、無理に何かを勧めることはせず、ただ穏やかに話を聞いてくれました。
「ここなら、通えるかもしれない」心の奥で、そっとそう思いました。
少しずつ、動き出せた
通所を始めたばかりの頃は、週に2回、4時間だけ。
「今日は来てくれてありがとう」「無理せず、自分のペースでね」
そんなスタッフの言葉が、心に染みました。
焦らせることなく、寄り添ってくれるその姿勢に、少しずつ、私は前を向けるようになりました。
生活リズムが整ってくるにつれ、通所の頻度も増え、気づけば週に4日、1日6時間ほど通えるようになっていたのです。
失った「自信」を、取り戻す場所
「自分にはもう何もできない」と思い込んでいました。
でも、ステップアップでは、ひとつひとつの“できた”を見逃さず、丁寧に声をかけてくれます。
簡単な作業が終わっただけでも「ありがとう」「助かるよ」と声をかけられると、思わず胸があたたかくなります。誰かの役に立てた、そんな実感が、失っていた自信を少しずつ取り戻してくれました。
同じように悩んでいるあなたへ
もし今、
・人と話すのがつらい
・外に出るのが怖い
・何から始めたらいいか分からない
そんな思いを抱えているなら、名張市のステップアップを知ってほしい。
ここは、「無理に頑張らなくていい場所」です。
静かに、自分のペースで過ごせる。人と関わることが苦手でも、作業に集中できるIT特化の事業所。
あなたが“今のまま”でも、受け入れてくれる場所です。
まずは「見学」から、はじめてみませんか?
ステップアップでは、毎月見学会を開催しています。
8月は10名以上の方にご参加いただき、9月もご予約が入り始めています。
・どんな場所なのか知りたい
・自分にもできそうか確かめたい
・まずは話を聞いてみたい
そんな気持ちだけで十分です。
一歩踏み出すきっかけが、ここにあるかもしれません。
【見学・お問い合わせはこちら】
▶ ステップアップ(就労支援B型事業所)
📍 三重県名張市
🌐 https://stepup.ngp-grp.co.jp