※こちらの内容は実際に通所されている方のストーリーを基に作成しております。

何をしても、また迷惑をかける気がしていた

「やっぱり私じゃ、無理だったのかも…」

その日、職場の更衣室で一人、泣くのをこらえながら着替えていた。
上司に怒鳴られたわけじゃない。誰かに責められたわけでもない。
ただ、自分が“また迷惑をかけた”という事実に、心が押しつぶされそうだった。

私は、30代前半の女性。
大学を卒業してから事務職に就き、転職をしながら働いてきた。
でも、どこに行っても同じだった。

・人の倍、確認してもミスをしてしまう
・周りの空気を読めずに浮いてしまう
・報連相がうまくできず、孤立してしまう

怒られないように、目立たないように、迷惑をかけないように。
そればかり考えて働いていた。

でも、どんなに努力しても、気づけば“謝ってばかり”の自分がいた。

「また同じことを繰り返すんじゃないか」その不安が、足を止めた

結局、体調を崩して会社を辞めた。それから、半年近くが経った。

最初は、「少し休めば、また元気になれる」と思っていた。だけど現実は違った。

求人情報を見ても、履歴書を書いても、最後の「送信」ボタンが押せない。
いや、怖くて押せなかった。

「また迷惑をかけたらどうしよう」「また途中で続けられなくなったらどうしよう」「今度こそ、本当に社会から見放されるんじゃないか」

そんな考えが、頭の中をぐるぐると回っていた。

支援を受けることに、罪悪感があった

市の福祉窓口に行こうと思ったこともある。でも、何度も画面を閉じてしまった。

「自分よりもっと大変な人がいるのに」「私なんかが頼っていいんだろうか」「また人に迷惑をかけるだけかもしれない」こんな私が、“支援”を受けていいはずがない。

そうやって、自分で自分の首をしめていた。

たまたま見つけた、“静かに通える場所”という言葉

そんなある日。
夜、眠れずにスマホをいじっていたときに、ふと目に入った言葉。

「名張市 就労支援B型 静かに通える」

検索結果の上の方に出てきたのが、「ステップアップ」という事業所のブログだった。

そこには、こう書かれていた。

「人と話すのが苦手でも大丈夫」「“来てくれただけでありがとう”と伝える場所」「無理なく、週に1回から通える」

読んでいるうちに、胸の奥がじわっと熱くなった。
「こういう場所、本当にあるの?」「私みたいな人でも、行ってもいいの?」

半信半疑のまま、LINEの見学予約をしてみた。

見学の日──「話さなくても大丈夫」という安心

ステップアップを訪れた日。
正直、足がすくんで、イオンの入り口の前で5分くらい立ち尽くしていた。

でも、中に入ると…想像していたより、ずっと静かだった。
パソコンに向かって作業をする人たち。静かに休憩をしている人。
それぞれが、それぞれのペースで、無理をしていない空気。

「人と話すのが苦手なんです」と伝えると、職員さんはこう言った。

「無理に話さなくても大丈夫ですよ。作業も最初は見ているだけでも構いません。」

その言葉に、どれだけ救われたか分からない。

「来てくれてありがとう」その一言に、涙がこぼれた

最初は、週1回、5時間だけ通うことにした。

作業は、パソコン入力や封入作業。
緊張しながら行った初日、作業中は誰にも話しかけられなかった。
でも、それが逆にホッとした。

帰ろうとしたとき、職員さんが言ってくれた。

「今日は来てくれてありがとうございました。無理せず、またお待ちしていますね」

それだけの言葉なのに、涙が止まらなかった。

「私、ここにいていいんだ」「何もできなくても、いていいんだ」

その瞬間、胸の奥の“罪悪感”が、少しだけ溶けた気がした。

少しずつ、生活に“リズム”が戻ってきた

通い始めてから、生活リズムが整い始めた。

週1回が、週2回になり、今では週3~4日の通所ができている。

できる作業も少しずつ増えてきて、職員さんに「助かったよ」と言われることもある。

もちろん、まだ不安になる日はある。
「また迷惑をかけるんじゃないか」と怖くなることもある。

でも、ステップアップでは誰も急かさないし、責めない。
「大丈夫ですよ」「今日は帰っても大丈夫ですよ」と、ちゃんと見てくれている。

その“安心感”が、何より大きかった。

同じように「動けないまま」のあなたへ

もし今、この記事を読んでいるあなたが、

  • 何かを始めようとしても、怖くて動けない

  • 支援を受けることに、罪悪感がある

  • また迷惑をかけてしまうかもしれないと悩んでいる

そんな気持ちを抱えているのだとしたら、私は声を大にして言いたい。

「大丈夫。それでも、あなたは来ていい」

ステップアップは、そう思わせてくれる場所です。

何もできなくてもいい。
ただ、そこにいるだけで、存在を否定されない。
来られたことを、まず“ありがとう”と言ってくれる。

私はここで、ようやく「自分の存在が誰かの迷惑じゃない」と思えるようになりました。

見学、受け付けています|「話さなくても大丈夫」です

名張市にある就労支援B型事業所「ステップアップ」では、毎月見学会を実施しています。

9月は7名以上の方が見学に来られ、10月もすでにご予約が入り始めています。

・まずは施設を見たいだけ
・人と話すのが苦手なので、1人で参加したい
・LINEでのやり取りだけで相談したい

そんなご要望にも、柔軟に対応しています。


【見学・お問い合わせはこちら】

▶ ステップアップ(就労継続支援B型)
📍 三重県名張市
🌐 https://stepup.ngp-grp.co.jp